この間、デスクトップコンピュータのシステム構築が完了したが、やはりWindows7(10月22日に発売される、次期パソコンOS;基本システム)も気になる存在であるので、これもXPと同じようにフルインストールした状態で、フリーソフトにある「CrystalMark2004R3」というものでベンチマークを比較してみた。
ちなみに、ベンチマークソフトには色々なものがあり、それぞれ独自のデータを出すもので、今回使ったソフトが正式なデータを出すものではないことを初めに述べておく。

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左がXPで右が7。

デスクトップコンピュータのスペックは以下の通り。
<DELL Dimension9200>
OS:Windows XP SP3&Windows 7 RC
CPU:Core2Duo E6400@2.13GHz(2MB L2 Cache・1066MHz FSB)
Chipset:P965 Express
Memory:2GB(1GB DDR2-SDRAM・PC2-4200・533MHz, Non-ECC×2)
HDD:Western Digital社製Caviar GreenシリーズWD10EADS 1TB(SATA?・32MB-Cache・5400-7200rpm)
GPU:NVIDIA GeForce 7900GS(256MB-VRAM・ZALMAN製クーラー搭載)
Display:20UXGA(1,600×1,200)


それぞれのOSを動かすコンピュータスペックと組み込んでいるグラフィックドライバやプログラムなどはまったく同じものであるため、比較がしやすい。
スコアの見方としては…
ALU (整数演算)
FPU (浮動小数点演算)
MEM (メモリ速度) 単位 MB/s
HDD (ハードディスク速度) 単位 MB/s
GDI (2D グラフィックス)
D2D / DirectDraw (DirectX 7.0 以降)
OGL / OpenGLグラフィックス
がスコア化されている。
どれくらいの数字になればいいのかどうかは千差万別であるため一概には言えないが、これで比べると一番上にある「Mark」というスコアが、XPが7より2万ほど差をつけて上回っていることが分かる。

ただ、このWindows7はXPとは違って正式版ではない。
7が正式版であれば、7でのスコアが上がる可能性があるため、これだけでは当然SP3(サービスパック3:3回分の更新プリグラムの塊)を入れてあるXPのほうがパフォーマンスが上なのは考えられるし、7は製品候補版という正式版の一歩手前で、まだまだ開発段階でのOS。
ここでは完全にXPの方がパフォーマンスがいい。


もう一つは、コンピュータ自体のスペック。
このDELL Dimension9200は、当時は拡張性のいいハイパフォーマンスPCとして宣伝されていた。
DELLにはそれぞれの機種にハイスペックの称号としてつけられる「XPS」というモデルがあるが、このDimension9200の上がいわゆるゲームPCである「XPS」だったことから、かなりのパイパフォーマンスモデルである。
もちろん、Vistaリリース前だったのでVista動作も考慮されている。
でも、やはりVistaには対応していても、そのころからどんどんハイスペックなPCが続々出てきたために、おそらくこの機種でのスペックは置いてけぼりになったのかもしれない。
今のPCときたら、相当なハイスペックなものがたくさん出ているため、Vistaはおろか7まで対応できるくらいのものになっている。
少なくとも、この機種はそこまでのスペックが足りていないのかもしれない。
もともとは、この機種はXPに特化しているはずであるから。

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ちなみに写真の2枚目が、Windows7でのWindowsエクスペリエンスインデックスのスコア。
意外にもCPUのスコアが一番低かった。


以上から、Windows7でも必ずしもパフォーマンスが上がるということはなくなった。
自分は以前から上がるとばかり思い込んでいたからである。
まぁ、何はともあれ、Windows7が出てしばらくして購入するか、それとも1回目のサービスパックが公開されてから購入するかは、持っているハードウェアのことをリンクさせて考えるようにしようか(ρ.-)ネムイ